STUDIO EL @ BLOG
『スタジオ える あっと ブログ』 略して 『鼻眼鏡』!(ええええ?)
お知らせ♪
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
第二八話 『崩れる』
 いつもトルティージャを買っている露店が消えていて、不審に思いラモンは大通りから少し外れた寂れた店に寄った。入り口の看板には『本日休業』とサインが出ていたが、それを気にせず店に入る。
「……泥棒にでも入られたのか?」
 店を少し見まわしてからラモンが言ったのは、ごちゃごちゃしていてもそれなりに整理されていた品物が、完全に散乱しているからだ。
「そんなんじゃない」と奥から一人の男が出てきた。中肉中背で、一つに束ねた髪の毛には白い物が混ざっている。そして彼の首には、ラモンの付けているネックレスとそっくりな物が着けられている。
「そろそろ飛んだ方が良いみたいでな……その顔だと聞いてないな?」
 ラモンは素直に首を横に振った。
「もう2人がやられた…サントスとチコだ」
 倒れていた置物を正していたラモンだが、その2つの名を聞くと手が止まってしまった。またしても、彼のギャング仲間が亡くなってしまったのだ。
 そしてふと、先ほどトルティージャの露店が消えていた事を思い出すラモン。
「ホルヘ…あいつもやられたのか?店が消えていたから……」
「いや、あいつは先に飛んだ。確か…パナマに行くとかなんとか」
 そうか、とラモンは胸を撫で下ろした。

「『レランパゴ』の連中がな、どうも助っ人を雇ったみたいなんだ。どういう素性の者かは分からないが、妙に俺達『ディエンテ・デ・ティブロン』の情報に長けているみたいでさ…
 もう、潮時なのかもしれないなぁ~」

 ラモンはただ黙って聞いていた。
 『ディエンテ・デ・ティブロン』が分散した時、ほとんどのメンバーが街を出なかったのはいつか復帰できると思っていたからだ。しかし、一人また一人と仲間が殺され、残っているのは元のわずか10分の1。もう、復帰なんて出来るはずなど無いのだ。


「まぁ、そういう事で俺も飛ぶ事にしたさ」
 そう言う男に、どこへ?と聞くラモン。
「多少貯えもあるし、海を渡ろうと思ってる…どこへかは決めてないけどな」
 苦笑する男にラモンは何とか笑みを作れた。
 お互い、なんとなく分かっているのだ。これが今生の別れなんだって事を……
 お前は?と今度男がラモンに聞いた。
「……とりあえず、覚悟は決めなきゃなと思ってる」
「そうか…まぁ、頑張れよ」
 ああ、とラモンは頷き、お礼を言ってから店から出ようとし、入口の扉に手をかけてから振り返った。



「じゃあな、オレッハ」












 今度こそは、とデローリスは仕事からの帰り道決心していた。
 今度こそ、『レオナ』の口から真実を引き出すんだ。今夜もう寝ていたら、明日の朝にでも!
 そう思いながらシェルターに戻ると、彼女の部屋の電気がまだついていた事に気がつく。いつもなら消えているはずなのに、今日はまだ起きているみたいだ。
 これは都合が良いと、デローリスは自分の荷物を置いてすぐ『レオナ』の部屋の扉をノックした。
 しばらく無言だったが、少ししたらガチャッと音がしドアが開いた。
「ああ、デローリス…」
 出てきた『レオナ』は久しぶりに会った気がする。頬の包帯は前のままだが、妙に顔色が悪い。その癖に足取りはしっかりしているし、口調も変わらない。何かあったのかと一蹴思ってみるものの、違うでしょ?と自分に言い聞かせる。
 今は相手を気遣う時ではなく、本当の事を教えてもらう時だ。
「ちょっと、話したい事があるの」
「話?」
「ええ…中に、入っても良い?」
 そう聞くと、あっさり中に入れてもらえた。そして気づく、彼女の部屋が異様にきれいになっている事を。
 いや、『レオナ』はもともと持ち物もあまりなかったし、ちゃんと片付けていたのだが、今はなんと言うか入室当初の綺麗さになっていた。
「……ラモンから聞いた、アイツに会ったんだって?」
 いきなり『レオナ』の方から話し始めた。
「え、ええ…会ったわ……あなたに瓜二つの『エイレミサキ』という女性を探してた」
 デローリスの皮肉に『レオナ』は笑った。
「エイレ、で良いよ……お察しの通り、そっちが本名だから」
「じゃあエイレ、単刀直入に聞くわ。
 本当はどういう関係なの?あの、『元彼』と呼んでいた男の事も、ラモンとの事も?」
 エイレは、動揺はしなかった。少し意外だったのか、デローリスの顔を少し眺めていた。それをちょっと居心地悪く感じてきた頃、ふいっとエイレは視線を放して語り始めた。
「関係も何も、前話したのと同じよ?
 ―最後まで言わせて。私は『元彼』に付きまとわれているし、ラモントは昔の付き合いだった。何かを勘繰っているみたいだけど、これらの事実は変わることがない……
 だから、私は明日にでもここを出ようと思う」
 このシェルターを出る?
「あなたにも迷惑をこれ以上かけたくないからね」
「め、迷惑だなんて……」
 おかしい。この雰囲気はおかしかった。
 本当ならデローリスの方から問い詰めるはずなのだ、ラモンとは本当はどれほどの仲なのか、追われている真相は何なのか。
 だけど、こんなしおらしく話してくれる事は予想していなかった。
「もう、これ以上あなたの人生に関わる事はないわ…ラモンのともね」
 どきっとした。自分の不安をドンピシャに言い当てられた。
 まるで、デローリスが2人の仲を疑っているのを分かっているようだった。疑いを持ってから初めて顔を合わせるのに…

「だから、ありがとうデローリス。
 あなたの為に、もう二度と会わない事を願うわ」







 自分の部屋に戻ってからデローリスはベッドに座りこみ、しばらく動けなかった。
 結局、何も説明されてなかったが、エイレはここを出るという。もうデローリスとも、ラモンともかかわりを持たないと言うのだから、これで良いのではと考えた。

 もちろん、彼女の言葉をそのまま信用したらの話だが…

 そのままドサッとベッドに倒れ、少し経ってから携帯の音が聞こえた。
 ラモンだ。
『ごめんな、こんな時間に…寝てたか?』
「ううん…まだ起きてたから大丈夫」
 そうか、とラモンは呟いた。それから無言が続き、意を決したようにラモンが言う。
『もう、俺はこの街にはいられない』
「え?」
『また2人、やられたんだ…他の皆も既に飛んだかこれから飛ぶみたいだ。しかも連中、強力な助っ人を見つけたみたいでさ。正直、たとえ飛んでも逃げ切れるか…
 だから……俺の事は忘れてくれ』


 ああ、そう。そう言う事なのね……


 そんな事言ったのかも知れない、ラモンが怪訝そうにデローリスの名を呼んでいた。
 それに大丈夫よ、と慈悲深く言ってからデローリスは携帯を切った。そして、床に放り投げた鞄から財布を取り出し、結局捨てきれずにいたカードを抜き取った。

 躊躇いは一瞬だけ。
 携帯に番号を入力し、5度目のコール音で相手が出た。低いバリトンの声が誰だ?と聞く。


「レストランのウエイトレス、と言えば分るかしら?

 ……少し、話したい事がありまして」





↓あとがき


もう疲れたよ、パトラッシュ…第二八話!!
(↑さらに意味不明!)

もう、気分はアレですね。

『あ~らら~こら~ら~♪
 いーけないんだ、いけないんだ~♪
 せ~んせーに言ってやろ~♪』


ですね!(笑)

もう、あっちでもこっちでもいろんなものがボロボロに崩れてますね……書くのに異様に時間がかかったうえ、後味悪いです(泣)
自分で考えときながら気が滅入って嫌です(涙)

さてさて、来週はいよいよグアテマラ編の佳境に入れるか?!
(また疑問文?)


入れる事を、祈っていてね!

(訳分からん!)

スポンサーサイト

テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
あれ?
昨日、コメントしたような気がしていましたが、ちょっと熱に浮かされていたようです…(^_^;)
ほんと、いろいろ、崩れてますねぇ!
次回がドキドキです。
2008/09/24(水) 14:07:24 | URL | うだジロー #-[ 編集]
体をお大事にね?うだジローさん
あまり無理をなさらず、ゆっくり体を休ませてくださいね?体が一番ですしね!!
私なんかのブログにコメントしてくださるのは二の次で良いんですから!でも、コメントしてくれると嬉しいけど!!
(↑どっちやねん)

もう、ボロボロ崩れちゃいましたよ…ってか、ラモンが純粋に言葉が足りないですよね~……デローリスもかわいそうに……

うだジローさんのドキドキに答えられるように、ちゃんと話を練りたいと思います!
ドキドキに答えられるか、次週すべてがあきらかに!!
(↑訳分からん)
2008/09/25(木) 01:06:37 | URL | EL #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://studioel.blog118.fc2.com/tb.php/345-c93db010
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
copyright © STUDIO EL @ BLOG all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。